この記事では、アフィブログをこれから始める〜1年目ぐらいの初心者に向けて、ペルソナ(ターゲット)設定にこだわり過ぎるのがよくない理由を紹介しています。
ペルソナ設定は重要ではありますが、ペルソナを詳細に設定することにこだわると、初心者にとっては混乱の原因となり、かえって記事が書きにくくなってしまいます。
詳細なペルソナ設定が必要なのは、紹介する商品のターゲットが細かいときだけです。それ以外のときは割と緩めなペルソナ設定で大丈夫なので、ペルソナ設定はほどほどに記事を書きましょう。
それでもペルソナの設定に困っているという方は、「初心者でもすぐにできるペルソナ設定のやり方」をご覧になってみてください。
ペルソナとは
ペルソナは「仮面」という意味で、マーケティング用語では、ターゲットを設定することを意味します。
同じ文章を書くのでも、初心者相手と専門家相手では、説明の仕方、話のレベルが全く違ってきますよね?
ですので、ターゲットをある程度絞らなければ、書くべき内容が定まりません。
一方、ペルソナを設定して文章を書き始めると、読者に届けたい情報も自ずと決まってくるので、情報の取捨選択もしやすくなり、文章を書きやすくなります。
マーケティング業界では、必修レベルで普及している「ペルソナ設定」ですが、やや神格化されすぎている感が否めません。
もちろん、ペルソナ設定をすることは重要なのですが、まるで「ペルソナを詳細に設定すれば全てが解決する!」と言わんばかりの万能ツールのように扱っているサイトもあります。
しかし、詳細過ぎるペルソナ設定は、ときに初心者にとって混乱の原因になる場合があります。
ペルソナ設定はあくまでも、ブログを書くための手法・考え方の一つです。
有効ではありますが、それで全てが解決するというものではありませんので、その点をしっかりと頭に入れておいてください。
一般的に広まっている詳細なペルソナ設定論とは
※ここは初心者の気持ちを代弁しただけなので、読み飛ばして次の見出しまでいっても問題ありません。
当サイト管理人は、アフィブログを作り始めたときに、関連書籍やウェブサイトを読み漁りました。
すると、どこを見ても「ペルソナ設定が大事です。ターゲットを絞ることで、該当ユーザーが自分のための記事と感じてしっかり読んでくれます。」ということが書かれています。
[say img=”https://alchembook.com/wp-content/uploads/2018/03/ym302102924203114209325.png” name=”とらねこ”]ふむふむ。たしかに。ターゲット設定って大事やな。いいこと知った。[/say]
と思いました。もっとペルソナ設定について知るために読み進めます。
「ペルソナを細かく設定することで読者に刺さる記事になるんです!」「ペルソナ設定は細かければ細かいほどいいんです!」ということが書かれています。
[say img=”https://alchembook.com/wp-content/uploads/2018/03/ym302102924203114209325.png” name=”とらねこ”]細かい方がいいのか?細か過ぎると読者が絞られ過ぎる気がするけど、同じような悩みを持ってる人の方が記事を読みそうだし、そういうものなのかな?[/say]
と思い、読み進めます。
「ペルソナ設定は、年齢・性別・職業・年収・家族構成・趣味・etc.、できるだけ細かく設定する方がいいんです!」
[say img=”https://alchembook.com/wp-content/uploads/2018/03/ym302102924203114209325.png” name=”とらねこ”]そこまでしないといけないの?上級者はみんなこのレベルのペルソナ設定をやってるの?ここまで細かく設定するとどういうメリットがあるんだろう?[/say]
と驚き、その理由が気になって続きを読みます。
すると、ペルソナが細かい方がいい理由が出てきました。
「幅広い層に向けた記事よりもたった一人のために書かれた記事の方が読者の心を動かすから、ペルソナ設定でターゲットを徹底的に絞る方がいいんです!」
[say img=”https://alchembook.com/wp-content/uploads/2018/03/ym302102924203114209325.png” name=”とらねこ”]???????どういうこと?[/say]
理系の管理人からすると「?????」となった場面でした。「これって説明になってないのでは?」と感じましたが、どこも同じことを書いています。
この説明は論理としては成り立っていません。計画と結果を説明していますが、その間の行動の部分と検証が抜け落ちています。
理系の研究でいえば、論理展開がおかしいので証明になっていないと、やり直しを命じられるレベルです。
ペルソナ設定が適当でもアクセスは集まる
このサイトは、2017年の仮想通貨ブーム時代、1日3万PV超え(月間で約60万PV)を達成し、最高月収は200万円を超えました。
しかしながら、ペルソナ設定については、「仮想通貨の初心者向け」にわかりやすく書くぐらいのことしか設定していませんでした。
そのような緩いペルソナ設定でも、2017年秋〜2018年前半までは、各ワードで検索1位を取っていましたので、「ペルソナ設定は詳細な方がいいってホンマかいな?」という疑問を持ち始めたわけです(2018年現在は、法人としての参入が増えたため少し落ちました)。
このようにペルソナ設定を適当にしていても、アクセスは集めることは可能です。
そもそも「トレンドアフィリエイト」や「2chまとめ」といったタイプのサイトは、ほとんどペルソナ設定などせずにアクセスを集めているわけですしね。
それでは、なぜペルソナ設定ってそこまで叫ばれているの?という疑問が湧いてくるかもしれません。
ペルソナ設定にメリットがあることは間違いありませんが、巷で言われていることをそのまま鵜呑みにすると、泥沼にはまる危険があります。
アフィリエイトのやり方を初心者向けに書いている記事を考えてみてください。
文章のニュアンスは変わってきますが、その時に男性向けの文章か女性向けの文章かで読む読まないを決める人はいません。
その記事のターゲットが男性であろうが20代であろうが、沖縄に住んでいようが、アフィリエイトのやり方で有益なことが書かれていれば読むのではないでしょうか?
このように詳細なペルソナ設定がなくても読まれる記事は読まれるのです。つまり、詳細なペルソナ設定が不必要な記事もあるということです。
詳細なペルソナ設定の有名事例を考えてみる
ペルソナ設定でよく取り上げられる事例が2つあります。
- たった1人のために書かれた歌が数百万枚売れた
- 架空の人物像を設定し、その人に向けた記事を書くことで雑誌のPVが数百万まで増加
どちらもこれ、詳細なペルソナ設定をしたところ、いい結果が得られた例として紹介されていますが、直接の因果関係を説明できていません。
- たった1人のために歌を書くことを決める(計画)→歌を書く(行動)→その歌が数百万枚売れた(結果)
- 架空の人物を作り上げる(計画)→その人のための記事を書く(行動)→雑誌のPVがすごく増えた(結果)
実際には、行動の部分についての説明が抜け落ちています。
『ペルソナ設定をして記事を書くようになってからPVが増えた』→直接の因果関係なし
最初にペルソナ設定をしたのは間違いありません。ですが、曲を買った人も記事を読んだ人も、そのペルソナ設定に感動したわけではありません。ペルソナ設定をした後、作者が頭を悩ませて生み出したものに感動したわけです。
いくらペルソナ設定をしても、作者が適当に何かを作ってそれが売れるわけではないのです。
ペルソナを詳細に設定してもうまくいかなかった事例は、山のようにあります。ただただ、存在が知られることもなく埋れているので、表に出てきていないだけです。
「じゃあペルソナ設定ってあんまり意味ないんじゃないの?」となってしまいますが、そんなことはありません。詳細な設定が役に立たない場面も多いというだけで、ペルソナ設定自体には効果があります。
ここで、ペルソナ設定がもたらす効果について正しい理解をしておきましょう。
ペルソナ設定の効果とは
ペルソナ設定によって得られる効果は、「話が具体的になる」この一点に尽きます。
人間は「一般的な話よりも具体的な話に興味をひかれる」という性質があるため、「抽象論より具体論の方がしっかり読まれる」ことになります。
あまりに抽象的な話をされると、読者が自分でどういうことかイメージをする必要があるため、読者の負担が増します。
しかし、話が具体的になるほど、読者がイメージするのが容易になり、理解もしやすくなるため、具体的な話の方がいいわけです。
アフィリエイトの話で例をあげると、具体論の方が明らかに役に立ちますし、興味もひかれます。
一般論:仮想通貨アフィリエイトが儲かるらしいよ
具体論:「ビットフライヤー 登録」というワードで検索順位5位なら、10件ぐらい成約するから月10万円稼げるよ
ちょっと下世話になりますが、以下も管理人が興味を惹かれた例です。
一般論:タイに風俗旅行に行ってきた
具体論:タイに風俗旅行に行って、三人に一万円札を咥えさせながらハイハイさせてきた
友人談ですが、一般論よりもだいぶインパクトもありますし、話の続きが気になりますよね。
記事のタイトルに数値を入れる理由なんかも同様で、その方が具体的になるためです。ペルソナ設定は、このような「話の具体化」をしやすくする効果があります。
ペルソナ設定をすることで、なぜ話が具体的になるのでしょうか?
条件が絞られるとなぜ具体的になるのか?
例えば、軽自動車の種類が他国に比べて多種多様になった理由として、サイズを制限したことが挙げられています。制限があるからこそ、その中での選択肢を必死に考えた結果、さまざまな形が生まれたのです。
これが仮に、自由に発想しろと言われると選択肢が多すぎて、人間はどうしたらいいかわからなくなり、一般的な広いくくりでしか発想ができません。
そのため、ペルソナ設定で条件を制限することで、無限の選択肢の中から候補を絞ることができ、その中でどうしようか必死に考えるため、いろいろなオリジナルのアイディアが生まれてくるのです。
これはGoogleから評価されるオリジナルコンテンツを作ることにも繋がります。
条件が絞られる → 思考や文章の選択肢が狭まる → 条件を絞る前よりも内容が具体的になる → 一般論を書いている記事よりもオリジナル度が増す → 具体的な話の方が読者に読まれる and グーグルにオリジナル度の高いコンテンツと認識される → 上位表示になる
このように、ペルソナを設定した結果、オリジナルコンテンツが生まれやすくなるので、ペルソナ設定自体は有効と考えられているのです。
詳細なペルソナ設定が有効な場面とは?
詳細なペルソナ設定について初心者にはあまりオススメしていませんが、ペルソナ設定自体の有効性は認めていますし、場合によっては詳細なペルソナ設定も有効です。
- 大人数のチームで一つのメディアを作る場合
- かなりターゲットが絞られた商品についての記事を書く場合
チームでメディアを運営する場合
会社のようなチームで一つのメディアを運営する場合は、チームで記事に統一性を持たすために、ターゲットのイメージをかなり細かく設定しておくことで、記事の内容がバラバラになることを避けられます。
かなりターゲットが絞られた商品についての記事を書く場合
化粧品などに多いのですが、年齢別、悩み別、目的別に、商品がかなり細かく分かれています。
そのような場合、それぞれに合った商品を紹介しないと売れませんので、詳細なペルソナを設定した方が、ターゲットの心に響く記事を作りやすくなります。
以上のことをまとめると、「ペルソナ設定の細かさは商品によって使い分ける必要がある」というのが答えです。
売りたいものが特定の年齢層をターゲットにしているのであれば、そのペルソナに合わせた記事を書く必要があります。
しかし、年齢が絞られないような商品の場合、特に普遍的な事実を紹介するような場合、ペルソナ設定もゆるくてOKです。
まとめ
以上、詳細なペルソナ設定にこだわる必要はないということについてご紹介しました。
初心者の場合は、ペルソナ設定はほどほどに記事を書いてみましょう。
記事を書いているうちに「このペルソナ設定だとこのキーワードに対して記事が書きにくい」とかいろいろなことが見えてきます。簡単なペルソナ設定のやり方についてはこちらの記事で紹介していますので、そちらもご覧になってみてください。
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